言葉だけじゃたりない?!

日本語教師わかばの綴る日常のあれこれ。映画や本について書くことが多いです。たまに旅行記やアウトドアも。

映画No83【カレーライスを一からつくる】これぞ教えない授業!学びの本質がここにある!

終わりそうで終わらないブログです。

しばらく更新しないことがあっても

しぶとく書いていきます。

 

こんばんは。

わかばです。

 

カレーライスを一からつくる(2017/日本)


何から何まで作ります!映画『カレーライスを一から作る』予告編

監督:前田亜紀

出演:関野吉晴と武蔵野美術大学の関野ゼミの学生

あらすじ:

 人類の足取りを逆からたどる、アメリカ、ユーラシア、アフリカ大陸を股に掛けた旅でも有名な、探検家にして医師の関野吉晴氏。彼は教授を務めている武蔵野美術大学の課外ゼミで、材料全てを自力で育ててカレーライスを作ることを試みる。米、野菜、家畜を育てていく学生たちは、野菜栽培に化学肥料を使うべきか否かで討論したり、育てている鶏に愛着が湧いて屠殺できなくなってしまったりと、さまざまな出来事に直面しながら食と命のつながりを学ぶ。

 

ひきだしをふやす

この映画は特に日本語の先生に観てほしいなって思います。

 なぜなら、学びっていうものの本質がここにあると思うからです。

もちろん、明日の授業にすぐ役に立つわけじゃないし、

カレーを一から作ってみたところで外国語がうまくなるわけじゃない。

だけど、劇中で関野先生も言っているように、

生きていくうえでの引き出しが増えるからです。

どんな仕事をする人でも、引き出しが多い方がいい。

杓子定規にやってる人はつまらないんです。

 

やってみてはじめてわかること

やっぱそうなんだーと思ったのは、

最初100人くらいいた(ってゆうかいっぱいいた)。

ゼミ生は途中からどんどん少なくなっていき、

一年後にカレーを食べる時期には、

半分以下になっていた(ようにみえた)。

やっぱし、結果が待てないんだよね。

それと、暑い日に畑で作業とか、

くさいのに、動物の世話とかイヤになっちゃう。

で、残る人ってどんな人かっていったら

好奇心が強い人なんちゃうかなって思いました。

 

 

 1年生の男の子がニンジンが

全然大きくならないことを嘆いて

そこらの畑のオジサンに訊くんだけど、

そしたら「農薬使えや」って普通に言われてて、

「うんうん!農薬使いたい!」ってなってて。

じゃあ、そこで「あかんやろ」っていうんじゃなくて、

「なんで農薬使いたいん?」

「なんでそんな早く育てたいん?」

って先輩がいっぱい話してあげてて……

その1年生は結局、農薬を使わないことに決めて、

モンモンとしながら過ごすんだけど、

最後には「僕は焦りすぎてた……ちゃんと待てばよかった」

って言ってた。

 

彼に「こうしなさい」って言った人は誰もいなくて、

ただ、彼はニンジンを育てることで、

分からないことは人に聞き、

その方法がよいかどうか、また人に聞き、

自分で考えて、答えをだして……

 

あれ?これって学びだよなぁ……

 

って思って。

 

誰も彼にこうしろって教えていない。

でも、彼は実際にニンジンを育てることで、

たくさんのことを学んでた。

 

学びは人を強くする

こうやって、自分で考えて学んできた人は強い。

1年間育ててきたホロホロ鳥を食べる時、

「誰が首を落す?」ってなった時、

3年生の女の子が手をあげていた。

口を一文字に結んで、凛々しい表情で。

その女の子はホロホロ鳥の担当でいつも世話してて、

肩にのったりしてなついて来る鳥を

いつか殺して食べなきゃなんないっていう葛藤があった。

でも、それについてもゼミのみんなで、

「ペット」と「家畜」はどう違うか?とか

家畜がかわいくなって食べられないって

どういうことか?

とか真摯に議論していた。

その間、先生は聞いているだけで、

まとめ以外、何も言っていなかった。

自分で食べるとはどういうことか?

考えに考え抜いて、 

鳥を殺して食べた女の子はすごいと思う。

わたしはできない……

 

まとめ

学ぶってこういうことだなって

しみじみ思った。

究極の教えない授業だったと思う。

このエキスをたとえひとしずくでも

自分の授業に人生に

落とし込めたらいいなと思う。

 

では、また~。

 

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